今どき女性にとってワキの永久脱毛なんてのは当たり前。
現在ではレーザー脱毛の施術を行う病院も増えて、競争原理が進んだことで低価格で永久脱毛が可能に。
2000年ごろでいえばレーザー脱毛というと、両ワキ1回あたり30000円とか、そういった金額は当たり前だったわけで、完全脱毛には5回ほど施術を繰り返さないといけないのでトータルで15万円くらいのお金が必要だった。
しかし、現在ではレーザー脱毛の価格はかなり安くなっており、大手では両ワキ1回5000円とか、両ワキ5回で30000円など、経済的な負担少なく受ける事も。
消費者にとってはありがたい話しとはいえ、さらなるレーザー脱毛の価格低下を願いたいところ。しかし、これ以上は脱毛料金が劇的に下げることはできないらしい。
筆者の自宅から5kmほど離れたところにあるレーザー脱毛も行っている皮膚科の先生に「業界のお金の話し」をいろいろと教えてもらった。以下は箇条書き。
- まず、レーザー脱毛の機器だけで一台あたり新品で2000万円する。
- どの病院でも欲しがる需要が多い装置なので中古でも値下がりしにくいらしい。
- 一番の問題点としてレーザー脱毛機器のメンテナンスに一台あたり月15~20万円かかるという。年間にすると180万円から240万円。
2000万円という設備導入だけでかなりのコストになるうえ、さらにメンテナンスに月15万円。
装置を導入しても毎月15万円の固定費用がかかる施術なので、業界全体でこれ以上価格が下がっていくことは期待できないらしい。
なお、競争が激しくなった現在では、利益がでないのでレーザー脱毛の施術そのものをやめてしまう病院もチラホラあるという。
メンテナンスが必要な理由
レーザー脱毛器のメンテナンス料金が月に15~20万円かかるという事だが、これはなぜか。やはり、強いエネルギーを皮膚に当てることになるので、安全性を保つ必要がある。
黒い色素に反応しやすい周波数をもつレーザー(ダイオードレーザーなど)をミリ秒単位で皮膚に照射し、毛根の黒い部分に爆発的な熱エネルギーを発生させてヤケドを起こさせる。これによって毛根が破壊されて毛が生えなくなる仕組み。
強い熱エネルギーを発生させて毛根にヤケドを起こす作用があるので、機器が故障していたらマズいというわけ。
- 機器の故障でレーザーのエネルギーが弱くなっていたりすると、効果が中途半端になる。そしてエネルギーの調整が難しくなったりする。
- 反対に故障によってレーザーのエネルギーが強くなっていたりすると、必要以上に皮膚損傷を起こし、ひどいヤケドを起こしてしまう事になる。
- レーザー光は、通常はミリ秒単位で皮膚に当たる。機器の故障でレーザーが当たる時間が長くなっていたりすると、皮膚へのダメージが強くなってしまう。
こういった機器の故障を事前に防ぐ目的で月15万円のメンテナンスが必ず必要というわけ。「フムフム」と納得してしまうところだが、それでもさらにレーザー脱毛が安くなることを期待したい。
それにしても、レーザー脱毛を行っている個人経営のクリニック医師というのは、高級車に乗り、遊んでそうな印象の人が多い。それはなぜか。
やはり見た目を意識する美容医療を行っている事そのものが、女性を意識している人間性そのものではないか。筆者の考えすぎか。