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Appleの業績推移:売上高・営業利益率・純利益・総資産の推移

アップルの連結決算:通年の売上推移

Appleの業績推移:売上高・営業利益・純利益・利益率の推移
決算期 売上高・収益 営業利益
[営業利益率(%)]
純利益・最終損益
[純利益率(%)]
1990年
9月期
55.58億ドル 4.74億ドル
[8.5%]
1991年
9月期
63.08億ドル 3.09億ドル
[4.8%]
1992年
9月期
70.86億ドル 8.05億ドル
[11.3%]
5.30億ドル
[7.4%]
1993年
9月期
79.77億ドル 1.10億ドル
[1.4%]
0.87億ドル
[1.1%]
1994年
9月期
91.89億ドル 5.22億ドル
[5.6%]
3.10億ドル
[3.4%]
1995年
9月期
110.62億ドル
(Windows95発売)
6.84億ドル
[6.2%]
4.24億ドル
[3.8%]
1996年
9月期
98.33億ドル -13.83億ドル
[-14.1%]
-8.16億ドル
[-8.3%]
1997年
9月期
70.81億ドル -10.70億ドル
[-15.1%]
-10.45億ドル
[-14.7%]
1998年
9月期
59.41億ドル 2.61億ドル
[4.4%]
3.09億ドル
[5.2%]
1999年
9月期
61.34億ドル 3.59億ドル
[5.8%]
6.01億ドル
[9.8%]
2000年
9月期
79.83億ドル 5.22億ドル
[6.5%]
7.86億ドル
[9.8%]
2001年
9月期
53.63億ドル
(10月 iPod販売開始)
-3.44億ドル
[-6.4%]
-0.25億ドル
[-0.5%]
2002年
9月期
57.42億ドル 0.17億ドル
[0.3%]
0.65億ドル
[1.1%]
2003年
9月期
62.07億ドル -0.01億ドル
[-0.02%]
0.69億ドル
[1.1%]
2004年
9月期
82.79億ドル 3.26億ドル
[3.9%]
2.66億ドル
[3.2%]
2005年
9月期
139.31億ドル 16.50億ドル
[11.8%]
13.28億ドル
[9.5%]
2006年
9月期
193.15億ドル 24.53億ドル
[12.7%]
19.89億ドル
[10.3%]
2007年
9月期
240.06億ドル
(6月 米国でiPhone販売開始)
44.09億ドル
[18.4%]
34.96億ドル
[14.6%]
2008年
9月期
324.79億ドル 62.75億ドル
[19.3%]
48.34億ドル
[14.9%]
2009年
9月期
429.05億ドル 117.40億ドル
[27.3%]
82.35億ドル
[19.1%]
2010年
9月期
652.26億ドル
(1月 iPad発表)
183.85億ドル
[28.1%]
140.13億ドル
[21.5%]
2011年
9月期
1082.49億ドル 337.90億ドル
[31.2%]
259.22億ドル
[23.9%]
2012年
9月期
1565.08億ドル 552.41億ドル
[35.2%]
417.33億ドル
[26.6%]
2013年
9月期
1709.10億ドル 489.99億ドル
[28.7%]
370.37億ドル
[21.7%]
2014年
9月期
1827.95億ドル 525.03億ドル
[28.7%]
395.10億ドル
[21.6%]
2015年
9月期
2337.15億ドル 712.30億ドル
[30.5%]
533.94億ドル
[22.8%]
2016年
9月期
2156.39億ドル 600.24億ドル
[27.8%]
456.87億ドル
[21.2%]
2017年
9月期
2292.34億ドル 613.44億ドル
[26.8%]
483.51億ドル
[21.1%]
2018年
9月期
2655.95億ドル 708.98億ドル
[26.7%]
595.31億ドル
[22.4%]
2019年
9月期
2601.74億ドル 639.30億ドル
[24.6%]
552.56億ドル
[21.2%]
2020年
9月期
2745.15億ドル 662.88億ドル
[24.1%]
574.11億ドル
[20.9%]
2021年
9月期
3658.17億ドル 1089.49億ドル
[29.8%]
946.80億ドル
[25.9%]
2022年
9月期
3943.28億ドル 1194.37億ドル
[30.3%]
998.03億ドル
[25.3%]
2023年
9月期
3832.85億ドル 1143.01億ドル
[29.8%]
969.95億ドル
[25.3%]
2024年
9月期
3910.35億ドル 1232.16億ドル
[31.5%]
937.36億ドル
[24.0%]
出所:Apple。本決算期は9月末。
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平均利益率

アップルの1992年から2022年までの営業利益率の平均が14.7%。

会社の動向

  • アップルの設立は1976年。創業者はスティーブ・ジョブズ。
  • マッキントッシュの初登場は1984年1月、iPodの初販売は2001年10月、iPhoneの初販売は2007年6月。
  • 販売製品がパソコン(Mac:マッキントッシュ)が中心だった頃は、業績が不安定で営業利益や純利益が黒字化しない年も多かった。
  • 1995年にマイクロソフトから「Windows95」が発売。その後、Macの販売が悪化し、同時に業績も悪化。それからしだいにモバイルに舵を切るようになっていく。
  • iPodが販売された2001年以降は、カリスマ化したスティーブ・ジョブズのもとで、しだいに営業利益率が安定へ向かう。そして、iPhoneが発売された2007年以降は、世界的にも突出した利益を出すようになる。(なお、ジョブズは2011年10月に亡くなる)。
  • iPhoneが初販売された2007年を起点として2022年までの営業利益率の平均が27.3%。比較として、スマートフォン市場のライバルであるサムスン電子のモバイル部門の2009年から2021年までの営業利益率の平均が12.1%。
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Appleの財政・経営状況

アップルの財務状況:総資産・純資産・自己資本比率の推移
決算期 総資産
[現金・手元資金]
負債総額
[有利子負債]
自己資本・純資産
[自己資本比率(%)]
1990年
9月期
29.75億ドル
1995年
9月期
62.31億ドル
[7.56億ドル]
33.30億ドル
[7.64億ドル]
29.01億ドル
[46.6%]
2000年
9月期
68.03億ドル
[11.91億ドル]
26.96億ドル
[3.00億ドル]
41.07億ドル
[60.4%]
2005年
9月期
115.16億ドル
[34.91億ドル]
40.88億ドル
[なし]
74.28億ドル
[64.5%]
2010年
9月期
751.83億ドル
[256.20億ドル]
273.92億ドル
[なし]
477.91億ドル
[63.6%]
2015年
9月期
2903.45億ドル
[416.01億ドル]
1709.90億ドル
[559.63億ドル]
1193.55億ドル
[41.1%]
2020年
9月期
3238.88億ドル
[909.43億ドル]
2585.49億ドル
[1074.40億ドル]
653.39億ドル
[20.2%]
2021年
9月期
3510.02億ドル
[626.39億ドル]
2879.12億ドル
[1187.19億ドル]
630.90億ドル
[17.9%]
2022年
9月期
3527.55億ドル
[483.04億ドル]
3020.83億ドル
[1100.87億ドル]
506.72億ドル
[14.4%]
2023年
9月期
3525.83億ドル
[615.55億ドル]
2904.37億ドル
[1110.88億ドル]
621.46億ドル
[17.6%]
出所:Apple
  • 1990年と2020年を比較すると、総資産規模は108.9倍に拡大。
  • 2010年代以降、データセンター向けの巨額な設備投資により、資産規模が急増。Amazonやマイクロソフトなども同様。
  • 世界トップレベルの好業績なのに有利子負債が増加傾向。自己資本比率も低い。その理由は借金してでも自社株買いによる株主還元を行っているため。株式時価総額を高レベルに維持できる理由の一つ。

全社員数とR&Dの推移

アップルの全従業員数、設備投資費、研究開発費の推移
年度 従業員数(連結) 設備投資費 研究開発費
2010年 4万9400人 17.82億ドル
2015年 11万0000人 120億ドル 80.67億ドル
2020年 14万7000人 73億ドル 187.52億ドル
2023年 16万1000人 110億ドル 299.15億ドル
出所:Apple
  • 2010年から2020年まで従業員は約3倍に増加。この時期はiPhoneが普及した時期。
  • 設備投資費はデータセンター向けがほとんど。
  • 研究開発費は、スマホ、半導体、AI、VR「Vision Pro」などが中心。
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アップルの売上構造

Appleの売上内訳:製品別の売上高と売上比率の推移(2013年以降)
製品 2013年/売上高
[売上比率(%)]
2017年/売上高
[売上比率(%)]
2022年/売上高
[売上比率(%)]
iPhone 912.79億ドル
[53.4%]
1413.19億ドル
[61.6%]
2054.89億ドル
[52.1%]
iPad 319.80億ドル
[18.7%]
192.22億ドル
[8.3%]
292.92億ドル
[7.4%]
Mac 214.83億ドル
[12.5%]
258.50億ドル
[11.2%]
401.77億ドル
[10.1%]
その他 101.17億ドル
[5.9%]
128.63億ドル
[5.6%]
412.41億ドル
[10.4%]
サービス 160.51億ドル
[9.3%]
299.80億ドル
[13.0%]
781.29億ドル
[19.8%]
出所:Apple
  • 2022年度は、iPhoneで2054.89億ドル(約25兆円)を売上。アップルの売上の半分がiPhoneによるもの。
  • 世界的にスマートフォンの市場規模が縮小しているが、iPhoneの売上が減ると、アップルの業績も比例して停滞。
  • iPadの売上高が伸びていない。コロナ巣ごもり需要で一時期販売が増加したが、市場拡大は期待できない。
  • 「その他」の売上増は、ワイヤレスイヤホン、アップルウォッチなどの販売増加によるもの。
  • 「サービス部門」は「Apple Pay」「Apple Music」「Apple TV」「App Store」「iCloud」「AppleCare(保証サービス)」などの売上。この部門の成長率が高い事が強み。アップルはスマホが売れなくなった時でも、サービス部門で利益を確保できる形をつくりたい。

国・地域別の売上比率

Appleの国・地域別の売上高と売上比率の推移(2013年以降)
国・地域 2013年/売上高
[総売上比(%)]
2017年/売上高
[総売上比(%)]
2022年/売上高
[総売上比(%)]
南北アメリカ 770.93億ドル
[45.1%]
966.00億ドル
[42.1%]
1696.58億ドル
[43.0%]
ヨーロッパ 409.80億ドル
[23.9%]
549.38億ドル
[23.9%]
951.18億ドル
[24.1%]
中国 137.82億ドル
[8.1%]
447.64億ドル
[19.5%]
742.00億ドル
[18.8%]
日本 117.33億ドル
[6.9%]
177.33億ドル
[7.7%]
259.77億ドル
[6.5%]
アジア 120.39億ドル
[7.0%]
151.99億ドル
[6.6%]
293.75億ドル
[7.4%]
出所:Apple
  • アップルの売上における最大市場は、お膝元のアメリカ。
  • 米中対立の中、中国でもiPhoneを含むApple製品の販売台数が増加傾向。2013年との比較では、中国は国・地域別で最も売上高の上昇率が高い。
  • 日本でも売上高が増加しているが、これはiPhoneの販売価格そのものが上がっている事が大きい。
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株価について

最後にアップル株とお金について、後悔が生じてしまう計算。

  • アップルの2022年11月時点の株式時価総額は2.38兆ドル。1ドル120円で換算すると日本円で285兆円。
  • iPodが初登場した2001年10月と比較すると、2022年11月のアップル株価は450倍に成長。
  • 日本の生涯賃金は約3億円。2001年に70万円分のアップル株を保有していれば、生涯賃金を超えるお金をゲットできた。

あの時、スティーブ・ジョブズを信じていれば今頃どんなに幸せだった事か。

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