1997年7月から週刊少年ジャンプで連載が始まった漫画ワンピース。テレビアニメも1999年10月から放送が開始され、長い歳月に渡って親しまれている。
そのため、アニメ声優さんも高齢化が進んでおり、亡くなる人も多いという。今回はそのあたりの問題をちょっとだけ。
ワンピース完結前に亡くなった声優さんまとめ
死亡年 | 名前 | 享年 | TVアニメ ワンピースの役 |
---|---|---|---|
2001年8月 | 松尾銀三 | 49歳 | スモーカー |
2006年9月 | 曽我部和恭 | 58歳 | ベン・ベックマン |
2007年10月 | 北村弘一 | 75歳 | クローバー博士 |
2010年1月 | 田の中勇 | 77歳 | ショウジョウ |
2010年1月 | 郷里大輔 | 57歳 | ジンベエ |
2011年6月 | 川上とも子 | 41歳 | アマンダ |
2011年8月 | 滝口順平 | 80歳 | ネルソン |
2012年4月 | 青野武 | 75歳 | ミホーク |
2013年3月 | 納谷悟朗 | 83歳 | クロッカス |
2013年6月 | 石森達幸 | 81歳 | センゴク |
2013年6月 | 内海賢二 | 75歳 | エルドラゴ |
2013年9月 | 石田太郎 | 69歳 | ガスパーデ |
2014年1月 | 永井一郎 | 82歳 | ビエラ |
2014年5月 | 矢田耕司 | 81歳 | ゼフ |
2014年9月 | 家弓家正 | 80歳 | ネフェルタリ・コブラ |
2014年11月 | 納谷六朗 | 82歳 | ハレダス |
2015年1月 | 大塚周夫 | 85歳 | ゴールドロジャー |
2016年4月 | 大平透 | 86歳 | ガイモン |
2016年5月 | 水谷優子 | 51歳 | ナイチン |
2016年10月 | 田中一成 | 49歳 | アバロピサロ |
2017年11月 | 鶴ひろみ | 57歳 | シャッキー |
2018年8月 | 石塚運昇 | 67歳 | 黄猿 |
2018年10月 | 田中信夫 | 83歳 | ジョナサン |
2018年11月 | 後藤哲夫 | 68歳 | ハンニャバル |
2018年11月 | 辻村真人 | 88歳 | バンバン爺 |
2018年12月 | 藤田淑子 | 68歳 | ビッグマム |
2019年2月 | 有本欽隆 | 78歳 | 白ひげ |
2020年2月 | 岸野一彦 | 86歳 | ミョスガルド聖の父 |
2020年4月 | 藤原啓治 | 55歳 | 緑牛 |
2021年12月 | 八奈見乗児 | 90歳 | ガンフォール |
1999年10月のTVアニメ放送から2021年末までに合計30名のワンピース声優さんが亡くなっている。言い換えると、少なくとも30人の声優さんが入れ替わっている。これではアニメは今までと違って見えてしまうのではないか。
これだけ多い死去者がいる理由としては、20年以上に渡って放送が続いている事の他に、ワンピースではベテラン声優さんを採用する傾向がある事や、登場キャラクターが多い事などが要因。
なお、このうち筆者の思い出に残っているのが、郷里大輔、青野武、内海賢二、鶴ひろみ、八奈見乗児、の各声優さん。ワンピース以外にも有名な作品に登場していた。
- 郷里大輔……ドラゴンボール(ミスターサタン、牛魔王、閻魔大王)、キン肉マン(ロビンマスク、アシュラマン)
- 青野武……ドラゴンボール(ピッコロ、ムラサキ曹長)、ちびまる子ちゃん(さくら友蔵)、
- 内海賢二……ドラゴンボール(レッド総帥、ギニュー特戦隊リクーム)、北斗の拳(ラオウ)、Drスランプアラレちゃん(則巻千兵衛)
- 鶴ひろみ……ドラゴンボール(ブルマ)、アンパンマン(ドキンちゃん)
- 八奈見乗児……ドラゴンボール(界王様)、ヤッターマン(ボヤッキー)、巨人の星(伴宙太)
どの声優さんも、声を聴くだけで子供の頃に見ていたアニメがよみがえって来るような感覚になる。「これぞ声優!」と思える特徴的な声。感謝と共に、ご冥福をお祈りいたします。
やはり漫画は長すぎる?
よく「ワンピース長すぎ」と言われるが、そのあたりは長期連載となったドラゴンボールや北斗の拳と比較してみるとわかりやすい。
アニメ | 漫画全巻 | TVアニメ放送期間 |
---|---|---|
ドラゴンボール (DBZを含む) |
全42巻 | 放送期間は1986年2月26日から1996年1月31日までの約11年間。 |
北斗の拳 (北斗の拳2を含む) |
全27巻 | 放送期間は1984年10月11日から1988年2月18日までの約4年4か月。 |
ワンピース | 105巻 (まだまだ続く) |
放送期間は1999年10月20日から23年以上。(まだまだ続く) |
ワンピースのテレビ放送期間(23年以上)は、ドラゴンボールの2倍以上、北斗の拳の5倍以上。そして、まだまだ終わる気配がない。
一話完結アニメならば「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」など、長く放送されているものがあるが、ワンピースのようなストーリータイプのアニメで20年以上の長期TV放送は異例。
長期アニメでわかった事
長いアニメは声優さんの死亡の他に、いろいろ問題がありそう。
- 年齢を重ねると、いろいろな事に興味がなくなってくるもの。ワンピースにおいてもマンガ読者、アニメ視聴者が歳をとってしまい、物語への興味が薄れてしまう。
- 作者のメンタル的にも問題あり。実際に原作者の尾田栄一郎氏は体調を壊してしまったとされる。
- ワンピースが長期連載している最中にも、鬼滅の刃、ワンパンマン、ナルト、呪術廻戦などの人気漫画が登場し、そういったマンガに人気が移ってしまう。相対的に評価が下がってしまう事もありそう。
何事においても長期に渡るとマンネリ化して飽きてしまったり、疲れてしまったりするもの。筆者においても「ワノ国編」あたりでなんだか疲れてしまい、購読を一時的に停止しているところ。完結したら一気にTVアニメ版で見る予定ではある。
願いとしては、TVアニメ版ではテンポよくストーリーを進めてほしい。無理矢理引き延ばそうとして、TVアニメ版ドラゴンボールのフリーザ編みたいにならないでほしい。