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2023年の世界自動車メーカー販売台数・売上高・利益率ランキング

【2023年】世界自動車メーカー販売台数・売上・利益率ランキング

2023年度グローバル自動車メーカー業績まとめ

【2023年】世界自動車メーカー販売台数ランキング/売上高・営業利益率・純利益の比較
順位 メーカー/売上高
[世界販売台数/世界シェア]
営業利益
[営業利益率(%)]
純利益・最終損益
[純利益率(%)]
1位 トヨタグループ
45兆953億円
[1109万台/12.0%]
5兆3529億円
[11.9%]
4兆9449億円
[11.0%]
2位 フォルクスワーゲンG
3222.84億ユーロ
[924万台/10.0%]
225.76億ユーロ
[7.0%]
179.28億ユーロ
[5.6%]
3位 ゼネラルモーターズ
1718.42億ドル
[619万台/6.7%]
92.98億ドル
[5.4%]
100.22億ドル
[5.8%]
4位 ステランティス
1895.44億ユーロ
[618万台/6.7%]
223.76億ユーロ
[11.8%]
185.96億ユーロ
[9.8%]
5位 フォード
1761.91億ドル
[441万台/4.8%]
54.58億ドル
[3.1%]
43.47億ドル
[2.5%]
6位 韓国ヒョンデ
162.66兆ウォン
[421万台/4.5%]
15.12兆ウォン
[9.3%]
12.27兆ウォン
[7.5%]
7位 ホンダ
20兆4288億円
[410万台/4.4%]
1兆3819億円
[6.8%]
1兆1071億円
[5.4%]
8位 日産自動車
12兆6857億円
[344万台/3.7%]
5687億円
[4.5%]
4266億円
[3.4%]
9位 スズキ
5兆3742億円
[316万台/3.4%]
4655億円
[8.7%]
2677億円
[5.0%]
10位 起亜自動車(韓国)
99.80兆ウォン
[308万台/3.3%]
11.60兆ウォン
[11.6%]
8.77兆ウォン
[8.8%]
11位 中国BYD
6023.15億元
[302万台/3.3%]
324.42億元
[5.4%]
166.22億元
[2.8%]
12位 BMWグループ
1554.98億ユーロ
[255万台/2.8%]
184.82億ユーロ
[11.9%]
121.65億ユーロ
[7.8%]
13位 メルセデス・ベンツG
1532.18億ユーロ
[249万台/2.7%]
196.60億ユーロ
[12.8%]
142.61億ユーロ
[9.3%]
14位 ルノー
523.76億ユーロ
[223万台/2.5%]
24.85億ユーロ
[4.7%]
23.15億ユーロ
[4.4%]
15位 テスラ
967.73億ドル
[180.8万台/2.0%]
88.91億ドル
[9.2%]
149.97億ドル
[15.5%]
16位 マツダ
4兆8276億円
[124万台/1.4%]
2505億円
[5.2%]
2076億円
[4.3%]
17位 スバル
4兆7029億円
[97.6万台/1.1%]
4681億円
[10.0%]
3850億円
[8.2%]
18位 三菱自動車
2兆7895億円
[81.5万台/0.9%]
1909億円
[6.8%]
1547億円
[5.5%]
出所:各メーカーの決算書より。海外勢は1月~12月末の成績。日本勢は4月~翌年3月末の成績。中国メーカーはBYDのみを選出。 世界シェアは、OICA(国際自動車工業連合会)の報告による世界販売台数(2023年度は9272万台)からそれぞれ割った数値(ポジテン算出)。
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2023年の自動車メーカー販売状況

  • 2023年度の自動車世界販売台数トップがトヨタ自動車で1109万台を販売し世界シェア12.0%。前年の1056万台から53万台増加。完全子会社のダイハツの不正問題(2023年12月発覚)で出荷が止まったが、それがなかったらさらに売上台数が多かった。
  • トヨタと資本関係があるスバル(97.6万台)、マツダ(124.1万台)、スズキ(316.8万台)と合計すると2023年は1647万台で世界占有率17.8%。2022年度の1552万台より95万台の売上アップ。トヨタの電動車/ハイブリッド技術(THS)をもとに、日本車メーカーのスケールメリットが拡大。
  • 2位のフォルクスワーゲン・グループの2023年度の販売台数は924万台で世界シェア10.0%。2022年度の826万台から98万台の販売増加。グループ内アウディの2023年新車販売台数は189万台。
  • 3位のゼネラルモーターズの販売台数は619万台で世界シェア6.7%。多くをアメリカ国内や中国市場で売上。米中対立が続く中で中国シェアは落ちているが、思ったほど販売低迷とはなっていない。
  • 4位のステランティスの販売台数は618万台で世界シェア6.7%。世界最大市場の中国で苦戦しているが、欧州販売と同時にクライスラー由来のアメリカ市場での販売が良かった。
  • 5位のフォードの販売台数は441万台で世界シェア4.8%。欧州や中国販売が低下傾向だが、中核のアメリカでは利幅が良いピックアップトラックの販売が好調。なお、ピックアップトラック電気自動車を販売するも、売れ行きが悪かった模様。
  • 6位の韓国ヒョンデの販売台数は421万台で世界シェア4.5%。デザイン重視のSUVの売れ行きが好調。なお、お膝元韓国では不況により自動車が売れなくなっている模様。さらなる輸出依存へ。
  • 7位のホンダの販売台数は410万台で世界シェア4.4%。半導体不足が解消し、2022年度の369万台から41万台の販売増加。
  • 8位の日産の販売台数は344万台で世界シェア3.7%。2022年度の330万台から14万台増加したが、ピーク時である2017年の577万台と比較すると233万台ほど少なくなった。カルロスゴーン時代の規模を追う戦略からの脱却とは言え、業界での存在感が小さくなりつつある。株価も低迷。
  • 9位のスズキの2023年販売台数は316万台で世界シェア3.4%。注力エリアがインド、日本、そして東ヨーロッパ。選択と集中により、アメリカや中国からは撤退。
  • 10位の韓国キア自動車の販売台数は308万台で世界シェア3.3%。親会社ヒョンデと同じようにデザイン重視のSUVで高い利益を出している。
  • 11位の中国BYDの販売台数は302万台で世界シェア3.3%。そのうちEV販売台数が157万台。輸出台数も24万台と前年比で増加。
  • 12位のBMWグループ(255万台)や13位のメルセデスベンツグループ(249万台)は、業績と販売台数が伸び悩み。
  • 14位のルノーの販売台数が223万台で世界シェア2.5%。2022年度の205万台から18万台の増加。なお、電気自動車やハイブリッドなどの技術開発に遅れがあり、今後は世界シェアを落としていく可能性アリ。
  • 15位のテスラの販売台数は前年から49万台増の180万台で世界シェア2.0%。EVのみの世界シェアは13.1%。電気自動車はやや下火であり、値下げ販売により利益率低下をまねく。
  • 16位のマツダ(124万台)、17位のスバル(97万台)、18位の三菱自動車(81万台)のうち、三菱のみ前年比で売上台数ダウン。
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グローバル自動車会社の売上高と利益率の順位

【2023年】世界の自動車メーカーの売上高・営業利益・利益率ランキング(すべて円換算)
順位 売上高ランキング 営業利益ランキング 利益率ランキング
メーカー
[売上高(円換算)]
メーカー
[営業利益(円換算)]
メーカー
[利益率(%)]
1位 フォルクスワーゲンG
[45兆1197億円]
トヨタグループ
[5兆3529億円]
メルセデス・ベンツG
[12.8%]
2位 トヨタグループ
[45兆953億円]
フォルクスワーゲンG
[3兆1606億円]
BMWグループ
[11.89%]
3位 ステランティス
[26兆5361億円]
ステランティス
[3兆1336億円]
トヨタグループ
[11.87%]
4位 フォード
[22兆9048億円]
メルセデス・ベンツG
[2兆7524億円]
ステランティス
[11.80%]
5位 ゼネラルモーターズ
[22兆3394億円]
BMWグループ
[2兆5874億円]
起亜自動車(韓国)
[11.6%]
6位 BMWグループ
[21兆7697億円]
韓国ヒョンデ
[1兆5120億円]
スバル
[10.0%]
7位 メルセデス・ベンツG
[21兆4505億円]
ホンダ
[1兆3819億円]
韓国ヒョンデ
[9.3%]
8位 ホンダ
[20兆4288億円]
ゼネラルモーターズ
[1兆2087億円]
テスラ
[9.2%]
9位 韓国ヒョンデ
[16兆2660億円]
起亜自動車(韓国)
[1兆1600億円]
スズキ
[8.7%]
10位 日産自動車
[12兆6857億円]
テスラ
[1兆1558億円]
フォルクスワーゲンG
[7.0%]
11位 テスラ
[12兆5804億円]
フォード
[7095億円]
三菱自動車
[6.84%]
12位 中国BYD
[12兆463億円]
中国BYD
[6488億円]
ホンダ
[6.76%]
13位 起亜自動車(韓国)
[9兆9800億円]
日産自動車
[5687億円]
ゼネラルモーターズ
[5.41%]
14位 ルノー
[7兆3326億円]
スバル
[4681億円]
中国BYD
[5.38%]
15位 スズキ
[5兆3742億円]
スズキ
[4655億円]
マツダ
[5.2%]
16位 マツダ
[4兆8276億円]
ルノー
[3479億円]
ルノー
[4.7%]
17位 スバル
[4兆7029億円]
マツダ
[2505億円]
日産自動車
[4.5%]
18位 三菱自動車
[2兆7895億円]
三菱自動車
[1909億円]
フォード
[3.1%]
出所:各メーカーの決算書より。1ドル=130円、1ユーロ=140円、1ウォン=0.1円、1人民元=20円で換算。
  • 2023年度の売上高トップはフォルクスワーゲングループ。グループ内に高級車アウディの販売台数(189万台)があり、売上規模が大きい。アウディの利益率は高いが、大衆車の利益は低い。
  • トヨタグループの2023年度は、売上規模と利益率で業界トップクラスへ。ハイブリッド車が好調で、競合との値下げ競争に巻き込まれない。2023年は販売台数の約1/3強がハイブリッドカー。
  • メルセデスベンツグループやBMWグループなどの高級車ブランドは、クルマ一台当たりの利益率はトヨタの2~3倍レベル。
  • ステランティスは、2021年にFCAとPSAが統合して以来、高い利益率をキープ。製造の合理化が進む。
  • ヒョンデ/起亜グループは、2023年度前半の日本車メーカーの半導体不足→生産停滞により、日系と競合エリアで強気販売し業績好調だったが、下半期になると日本車メーカーの生産が上がってきた事で失速気味。2024年は利益率悪化の見通し。
  • テスラは2022年の利益率「16.8%」から2023年は「9.2%」へ下落。電気自動車の売れ行きが悪く、量産と販売のバランスが崩れて利益率低下。
  • ホンダは2022年の四輪事業の利益率「0.4%」から2023年の利益率「4.1%」へ上昇。二輪や金融を含む全体利益率も前年の5.0%から2023年度は6.76%へ上昇。株価も上昇傾向。
  • スバルは北米で販売好調で利益率10.0%。アメリカ市場がスバルの生命線。
  • マツダの利益率は5.2%。2000年以降の平均利益率が2%台なので大健闘と言える成績。円安で輸出が好調。
  • 三菱は2000年以降の平均利益率が1%台後半の中、2023年度は利益率6.8%の好成績。危機意識のもとでコスト管理や在庫管理を厳格にした事が要因。生産現場の「データ化/見える化」を徹底。
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