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ダイキン工業の業績推移:売上高・営業利益率・純利益の推移

業績推移

ダイキン

DAIKINの決算(通年)の売上推移

ダイキン工業の売上高・営業利益・純利益・利益率の業績推移
年度 売上高・収益 営業利益
[営業利益率(%)]
純利益・最終損益
[純利益率(%)]
2004年 7294億円 602億円
[8.3%]
380億円
[5.2%]
2005年 7928億円 665億円
[8.4%]
401億円
[5.1%]
2006年 9117億円 807億円
[8.9%]
454億円
[5.0%]
2007年 1兆2910億円 1280億円
[9.9%]
748億円
[5.8%]
2008年 1兆2024億円 613億円
[5.1%]
217億円
[1.8%]
2009年 1兆239億円 440億円
[4.3%]
193億円
[1.9%]
2010年 1兆1603億円 754億円
[6.5%]
198億円
[1.7%]
2011年 1兆2187億円 811億円
[6.7%]
411億円
[3.4%]
2012年 1兆2909億円 886億円
[6.9%]
435億円
[3.4%]
2013年 1兆7876億円 1565億円
[8.8%]
927億円
[5.2%]
2014年 1兆9150億円 1905億円
[9.9%]
1196億円
[6.2%]
2015年 2兆436億円 2178億円
[10.6%]
1369億円
[6.7%]
2016年 2兆439億円 2307億円
[11.2%]
1539億円
[7.5%]
2017年 2兆2905億円 2537億円
[11.0%]
1890億円
[8.3%]
2018年 2兆4811億円 2762億円
[11.1%]
1890億円
[7.6%]
2019年 2兆5503億円 2655億円
[10.4%]
1707億円
[6.7%]
2020年 2兆4933億円 2386億円
[9.5%]
1562億円
[6.3%]
2021年 3兆1091億円 3163億円
[10.2%]
2177億円
[7.0%]
  • ダイキンの営業利益と純利益、ともに赤字なし。同じ大阪企業で空調を手掛けるパナソニックは最終赤字を4回を出している。
  • 2004年と2021年の比較では、売上高は4.3倍に拡大。エレクトロニクス系の製造業の中でも高い成長スピード。
  • 2004年から2021年までの営業利益率の平均が8.8%。(なお、ダイキンは利益率10%以上が目標)
  • リーマンショック、円高、東日本大震災などがあった2008年から2012年においても利益率を確保。海外展開が進んでおり、円高については問題にはならない。
  • ダイキンは空調分野で核心的な技術(特許)を多数所有しており、さらに世界中にバランス良く高シェアを維持している事が高利益率の理由。

DAIKINの経営と財政状況

ダイキンの財務の推移(2005年以降)
年度 総資産 負債総額
[有利子負債]
自己資本・純資産
[自己資本比率(%)]
2005年 7193億円 3759億円 3434億円
[47.7%]
2010年 1兆1325億円 6316億円 5009億円
[43.1%]
2015年 2兆1911億円 1兆1537億円 1兆374億円
[46.3%]
2020年 3兆2396億円 1兆5412億円
[3940億円]
1兆6984億円
[51.4%]
2021年 3兆8239億円 1兆8158億円
[4337億円]
2兆81億円
[51.5%]
出所:ダイキン。有利子負債は、ダイキン公表の有利子負債比率から算出。
  • 2005年と2020年を比較すると、総資産は4.5倍に拡大。2012年にアメリカのグッドマンを買収してから一気に資産規模が拡大。
  • 財務は安定的。業績を考慮しても「債務超過」「倒産」などは心配ない。
  • ダイキンは長期保有したい投資家からの人気銘柄。株価も上昇傾向で株式時価総額は6兆円越え。同じ大阪のパナソニックやシャープよりも高い。

人員数と開発投資

ダイキンの従業員数、設備投資費、研究開発費の推移(2017年以降)
年度 従業員数 設備投資費 研究開発費
2017年 70263人 966億円 621億円
2019年 80369人 1320億円 680億円
2021年 88698人 1563億円 815億円
  • 2017年と2021年を比較すると、従業員は18435人増加。全世界で事業規模が拡大している証拠。
  • 大阪の製造業では人気の就職先の一つ。

投資について

  • 2021年、インド南部に100億円で新工場建設。インドでトップシェアを確実にしたい意気込み。
  • 2022年、中国広東省に300億円で新工場建設。主に家庭用エアコン向けの増産。

他にも、世界各国でバランスよく投資を継続。空調専業といえる企業であり、この分野だけに注力してきた事が結果につながっている。

世界の競合と比較

世界のエアコンメーカーの業績比較(2015年と2021年)
企業 2015年/売上高
[営業利益:利益率(%)]
2021年/売上高
[営業利益:利益率(%)]
ダイキン
(会社全体)
2兆436億円
[2178億円:10.6%]
3兆1091億円
[3163億円:10.2%]
パナソニック
(空調部門)
4656億円
[183億円:3.9%]
7020億円
[219億円:4.7%]
富士通ゼネラル
(空調部門)
2330億円
[171億円:7.3%]
2524億円
[51億円:2.0%]
三菱電機
(家電部門)
9820億円
[638億円:6.5%]
1兆1447億円
[709億円:6.2%]
日立
(家電部門)
7542億円
[284億円:3.7%]
3966億円
[853億円:21.5%]
GREE(中国)
(会社全体)
1005億元(1兆7085億円)
[135億元:13.4%]
1878億元(3兆1926億円)
[230億元:12.2%]
美的集団(中国)
(空調部門)
1654億元(2兆8118億円)
[-]
キヤリア(米)
(空調部門)
113.89億ドル(1兆3666億円)
[-]
ジョンソンコントロールズ(米)
(空調部門)
61.72億ドル(7406億円)
[-]
1中国元=17円、1ドル=120円で換算。このデータは、会社全体の業績と、空調部門のみの業績、また空調を含む家電部門の業績が混在している事に注意。
  • ダイキンは家庭用エアコンから業務用まで幅広くカバー。グローバルで世界トップといえば、ダイキンがナンバーワン。
  • 巨大な中国市場では、GREEや美的集団とシェア争い。(GREEは、2009年にダイキンとの合弁によって技術を獲得した空調メーカー)
  • 日本市場におけるダイキンの競合は、パナソニック、三菱、日立、東芝、富士通ゼネラル、コロナ、アイリスオーヤマなど。
  • 家庭向けブランドは「うるるとさらら」。加湿や換気ができる機能が消費者に支持される理由。
  • 韓国のサムスンやLGエレクトロニクスなども、エアコン事業をやっているが、サムスンは韓国国内向けがほとんどで海外は存在感が低い。LGは、韓国国内と東南アジア向けに低価格路線。

海外売上比率(海外依存度)

ダイキンの国・地域別の売上比率(2015年以降)
国/地域 2015年 2018年 2021年
アメリカ 27% 29% 32%
日本 23% 22% 19%
ヨーロッパ 14% 15% 18%
中国 17% 15% 15%
アジア 13% 13% 10%
オセアニア 2% 4% 4%
中近東 3% 2% 2%
アフリカ 1%未満 1%未満 1%未満
出所:ダイキン
  • ダイキンが株主から評価される理由は、世界各国にバランスよくシェアを獲得できている事。負けてるエリアがほとんどない。持続的に利益をもたらす信用に直結。
  • また、安売りを仕掛けてくる中国勢や韓国勢を相手に安定した利益を出している事も信用に直結。
  • 特に巨大市場であるアメリカや中国、そして今後伸びてくるインドや東南アジアでシェアを持っている事が株主から信頼される理由。
  • 年々、アメリカへの売上比率が高くなっているが、これはアメリカの経済成長率と比例。

日本企業史上、最高レベルのM&A

日本企業による海外企業買収は数多くあるが、上手くいっていないケースもかなり多い。しかし、2012年のダイキンによるグッドマン・グローバルの買収は日本企業の中でも最高レベルの買収といえる。

まず、2012年当時の為替レートは超円高の1ドル78円~80円。買収額は37億ドルだったため、日本円で2886億円で買収が実現。(1ドル140円ならば、約5180億円が必要)

そして、攻略が難しかったアメリカ市場で、高いシェアをもつグッドマンを買収できた事により、アメリカ独自の空調システムと生産、販路を獲得。一気に飛躍できる環境が整う事に。

世界的に力強い経済成長が約束されているのはアメリカ市場。そこでシェアをとらないと投資家から悲観されてしまうが、ダイキンはアメリカ市場を取り込んだ事で、今後も安定的な利益が約束される事になった。

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