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花王の業績推移:売上高・営業利益率・財務・平均年収の推移

KAOの連結決算:通年の売上推移

花王の業績推移:売上高・営業利益・純利益・利益率の推移
年度 売上高・収益 営業利益
[営業利益率(%)]
純利益・最終損益
[純利益率(%)]
1998年 9246億円 917億円
[9.9%]
347億円
[3.8%]
1999年 8469億円 992億円
[11.7%]
521億円
[6.2%]
2000年 8216億円 1070億円
[13.0%]
594億円
[7.2%]
2001年 8390億円 1117億円
[13.3%]
603億円
[7.2%]
2002年 8652億円 1149億円
[13.3%]
625億円
[7.2%]
2003年 9026億円 1197億円
[13.3%]
654億円
[7.2%]
2004年 9369億円 1214億円
[13.0%]
722億円
[7.7%]
2005年 9712億円 1201億円
[12.4%]
711億円
[7.3%]
2006年 1兆2318億円 1209億円
[9.8%]
705億円
[5.7%]
2007年 1兆3185億円 1163億円
[8.8%]
666億円
[5.1%]
2008年 1兆2763億円 968億円
[7.6%]
645億円
[5.1%]
2009年 1兆1844億円 940億円
[7.9%]
405億円
[3.4%]
2010年 1兆1868億円 1045億円
[8.8%]
467億円
[3.9%]
2011年 1兆2161億円 1085億円
[8.9%]
524億円
[4.3%]
2012年 1兆126億円
(本決算期変更で9か月間の成績)
1118億円
[11.0%]
528億円
[5.2%]
2013年 1兆3152億円 1247億円
[9.5%]
648億円
[4.9%]
2014年 1兆4017億円 1333億円
[9.5%]
796億円
[5.7%]
2015年 1兆4746億円 1673億円
[11.3%]
1052億円
[7.1%]
2016年 1兆4576億円 1856億円
[12.7%]
1266億円
[8.7%]
2017年 1兆4894億円 2048億円
[13.7%]
1470億円
[9.9%]
2018年 1兆5080億円 2077億円
[13.8%]
1537億円
[10.2%]
2019年 1兆5022億円 2117億円
[14.1%]
1482億円
[9.9%]
2020年 1兆3820億円 1756億円
[12.7%]
1261億円
[9.1%]
2021年 1兆4188億円 1435億円
[10.1%]
1096億円
[7.7%]
2022年 1兆5511億円 1101億円
[7.1%]
860億円
[5.5%]
2023年 1兆5325億円 600億円
[3.9%]
438億円
[2.8%]
出所:花王。本決算期は12月末。
花王の1998年から2022年までの営業利益率の平均が11.1%。
  • 1887年、「長瀬商店」として創業したのがルーツ。1890年に発売した「花王石鹸」が現社名のルーツ。
  • 1964年、台湾やタイなどに初の海外拠点を設立。巨大市場の中国への進出は1993年。
  • 1968年、ドイツの化粧品会社バイヤスドルフ(60%)と花王(40%)の合弁「ニベア花王株式会社」を設立。日本国内でニベアクリーム、8×4(エイトフォー)などを展開。
  • 2006年、粉飾発覚で経営難に陥っていたカネボウの化粧品部門を4100億円で買収。
  • 2020年から発生したコロナ期においても、衣料用洗剤「アタック」、食器用洗剤「キュキュット」、住居用洗剤「マジックリン」、皮膚洗剤「ビオレ」などの売上は安定。しかし、化粧品部門の利益率は大幅悪化し、経営改革として2021年1月に花王とカネボウの化粧品事業を統合。
  • 海外売上は伸びているが、日本国内では停滞ぎみ。イオングループの低価格プライベートブランド「トップバリュ」が売上を伸ばし、花王の洗剤製品の脅威となっている。
  • 2023年8月からの福島第一原発処理水放出により、中国において日本メーカーの製品が避けられる不安要因あり。
  • 2024年までに「AUBE」、完全子会社のカネボウ化粧品「コフレドール」の販売を終了。花王とカネボウの化粧品事業統合による再編として判断。
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KAOの財政・経営状況

花王の財務状況の推移:総資産・純資産・自己資本比率の推移
年度 総資産
[現金・手元資金]
負債総額
[有利子負債]
自己資本・純資産
[自己資本比率(%)]
2000年 7838億円
[1534億円]
3108億円
[694億円]
4630億円
[59.1%]
2005年 1兆2206億円
[675億円]
7109億円
[4080億円]
5097億円
[41.8%]
2010年 1兆228億円
[1431億円]
4832億円
[1568億円]
5396億円
[51.7%]
2015年 1兆3111億円
[3099億円]
6191億円
[1205億円]
6920億円
[52.8%]
2020年 1兆6656億円
[3532億円]
7274億円
[2742億円]
9382億円
[56.3%]
2021年 1兆7040億円
[3361億円]
7201億円
[2687億円]
9839億円
[57.7%]
2022年 1兆7264億円
[2682億円]
7310億円
[2629億円]
9954億円
[57.7%]
2023年 1兆7697億円
[2916億円]
7577億円
[2610億円]
1兆120億円
[57.2%]
出所:花王
  • 2022年度時点の花王の財務問題はナシ。
  • 2023年12月時点の花王の株式時価総額は2兆7100億円。競合との比較として、ライオンは3821億円。

Kaoの連結社員数と研究開発投資について

花王の連結従業員数、平均年収、設備投資費、研究開発費の推移
年度 従業員数(連結) 平均年収 設備投資費 研究開発費
2005年 29908人 772万円 2036億円 403億円
2010年 34743人 803万円 489億円 455億円
2015年 33026人 811万円 834億円 520億円
2020年 33409人 824万円 859億円 585億円
2022年 35411人 787万円 943億円 606億円
出所:花王
  • 2005年度の多額な設備投資費(2036億円)は、買収したカネボウ化粧品からの商標権などの知的財産権を計上した事が大きい。
  • 2022年度の花王の平均年収は787万円。競合との比較として、P&Gは894万円、ライオンは679万円。
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収益構造:セグメント別の成績

花王の売上内訳:部門別の業績推移
部門 2020年/売上高
[営業利益:利益率(%)]
2022年/売上高
[営業利益:利益率(%)]
ハイジーン&
リビングケア
5032億円
[796億円:15.8%]
5165億円
[307億円:5.9%]
ヘルス&
ビューティーケア
3623億円
[605億円:16.7%]
3695億円
[346億円:9.6%]
ライフケア 522億円
[47億円:8.9%]
557億円
[0億円:0.0%]
化粧品事業 2336億円
[24億円:1.0%]
2515億円
[141億円:5.6%]
ケミカル
(化学事業)
2692億円
[277億円:10.7%]
4025億円
[295億円:7.3%]
出所:花王
  • ハイジーン&リビングケア……アタック、ハミング、ワイドハイター、キュキュット、マジックリン、ロリエ、メリーズ、ニュービーズ、エマール、リセッシュ、クイックルなど、各ブランドの売上。
  • ヘルス&ビューティーケア……ビオレ、エッセンシャル、メリット(シャンプー)、ブローネ、サクセス(育毛剤)、ピュオーラ、バブ(入浴剤)、めぐりズム、ケープ(整髪剤)など、各ブランドの売上。
  • ライフケア……ヘルシア、病院/介護施設向け日用品などの売上。
  • 化粧品事業……ソフィーナ、KATE、キュレル、プリマビスタなど各ブランドの売上。コロナ発生時の2020年度は利益率1.0%となったが、2006年に買収したカネボウ化粧品事業との統合(合理化)により、2022年度は利益率5.6%を確保。
  • 化学事業……植物系油脂、界面活性剤、香料などの製造。グローバル展開や外販の実績も強み。

KAOの国内と外国の売上比率

花王の海外売上比率:国別/地域別の売上高と全体比の推移
国/地域 2010年/売上高
[全体比(%)]
2016年/売上高
[全体比(%)]
2022年/売上高
[全体比(%)]
日本 9422億円
[73.1%]
1兆357億円
[65.6%]
8472億円
[54.6%]
アジア 1546億円
[12.0%]
2815億円
[17.8%]
3567億円
[23.0%]
米州 805億円
[6.2%]
1247億円
[7.9%]
1884億円
[12.1%]
欧州 1122億円
[8.7%]
1372億円
[8.7%]
1587億円
[10.2%]
出所:花王。2010年、2016年は調整分を含まず。
  • 日本国内の売上が縮小傾向。イオングループの「トップバリュ」に消費者が流れている事も関係。コスメ市場において、若い世代が激安韓国コスメを利用するようになっている事も不安材料。
  • アジアへの売上は伸びているが、中国ではコンシューマー向け製品の売上が減速。中国で以前は好調だった「紙おむつ(メリーズ)」も2023年に生産終了。現地企業のシェアが拡大した事が理由。中国人は保守的な世論が強くなっており、中国企業を優先するようになっている。中国政府の情報操作もありそう。
  • 北米や欧州へはケミカル事業(化学事業)の売上が多い。また、ヨーロッパでは高級化粧品に注力。
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広告宣伝費/販売促進費について

花王の広告宣伝費用と販売促進費の推移(2016年以降)
年度 広告宣伝費
[売上比率(%)]
販売促進費
[売上比率(%)]
2016年 974億円
[6.7%]
832億円
[5.7%]
2019年 775億円
[5.2%]
569億円
[3.8%]
2022年 747億円
[4.8%]
470億円
[3.0%]
出所:花王
  • テレビコマーシャルを中心に毎年多額の広告宣伝費/販売促進費を計上。その結果として、花王は知名度が高い日用品/化粧品ブランドを数多く抱える。しかし、その宣伝/販促費も年々減少傾向。
  • 花王製品の購入層は主婦層が多いため、女性の視聴者が多いテレビ番組、特にドラマ枠のスポンサーになっている事が多い。フジテレビ月9ドラマ枠も花王スポンサー。
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