ジェイシービーの売上推移
年度 | 売上高・収益 [カード会員数] | 営業利益 [営業利益率(%)] | 純利益・最終損益 [純利益率(%)] |
---|---|---|---|
2011年 | 2176億円 [7700万人] | 300億円 [13.8%] | 163億円 [7.5%] |
2012年 | 2222億円 [8018万人] | 354億円 [15.9%] | 220億円 [9.9%] |
2013年 | 2363億円 [8447万人] | 327億円 [13.8%] | 188億円 [8.0%] |
2014年 | 2534億円 [8958万人] | 368億円 [14.5%] | 228億円 [9.0%] |
2015年 | 2692億円 [9563万人] | 255億円 [9.5%] | 173億円 [6.4%] |
2016年 | 2772億円 [1億569万人] | 282億円 [10.2%] | 214億円 [7.7%] |
2017年 | 2929億円 [1億1700万人] | 333億円 [11.4%] | 246億円 [8.4%] |
2018年 | 3095億円 [1億3007万人] | 398億円 [12.9%] | 281億円 [9.1%] |
2019年 | 3351億円 [1億4152万人] | 348億円 [10.4%] | 236億円 [7.0%] |
2020年 | 3092億円 [1億4102万人] | 413億円 [13.4%] | 313億円 [10.1%] |
2021年 | 3312億円 [1億4613万人] | 374億円 [11.3%] | 275億円 [8.3%] |
2022年 | 3726億円 [1億5401万人] | 362億円 [9.7%] | 250億円 [6.7%] |
2023年 | 4016億円 [1億5849万人] | 375億円 [9.3%] | 278億円 [6.9%] |
出所:JCB。本決算期は3月末。官報掲載決算公告、VISAの決算報告から引用したデータを含む。
JCBの2011年から2022年までの営業利益率の平均が12.2%。比較として、VISAの2007年から2023年(6月期)までの営業利益率の平均が56.4%、マスターカードの2004年から2022年までの営業利益率の平均が40.7%。
- JCB(ジェーシービー)は、日本発のクレジットカード国際ブランド。1961年設立の非上場企業。なお、競合のVISAやMastercardは上場企業。
- 1967年、米国アメックスと提携。
- 1981年、海外展開を開始し、1985年から海外でカード発行開始。
- 1983年、会員数1000万人突破。
- 1987年、年間取扱高1兆円突破。
- 2010年、中国ユニオンペイ(銀聯カード)と業務提携。
- 2023年3月末時点の世界加盟店数が約4300万店。なお、VISAやMastercardの加盟店は世界で8000万店ほど。
- JCBのカード会員数は、1億5401万枚(2022年度)。そのうち、日本が約8割を占める。
- 営業利益/純利益をVISAやマスターカードと比較すると「2ケタ」の差がある。
- 海外はアジアを中心に成長を伸ばす。海外手数料引き下げに効果アリ。
- 日本人の海外旅行が減少傾向であるため、海外加盟店におけるJCBの存在感が薄れてしまう懸念アリ。
- JCBではカード会員に対し、保険会社からの委託による総合保険代理店業務も行う。生命保険・損害保険・医療保険などの契約を獲得すると、保険会社からJCBに対して(報酬)が支払われる。
- 国際ブランド他社の業績推移
- VISA
- Mastercard
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ジェイシービーの財政・経営状況
年度 | 総資産 | 負債総額 | 自己資本・純資産 [自己資本比率(%)] |
---|---|---|---|
2015年 | 1兆2834億円 | 1兆398億円 | 2435億円 [19.0%] |
2020年 | 1兆6562億円 | 1兆2851億円 | 3711億円 [22.4%] |
2021年 | 1兆7890億円 | 1兆3946億円 | 3944億円 [22.0%] |
2022年 | 2兆607億円 | 1兆6436億円 | 4171億円 [20.2%] |
出所:JCB決算公告
- 財務規律が厳格な会社であるため、債務超過などの心配はないはず。
- 2022年度のJCBの自己資本比率は20.2%。比較として、VISAが41.6%、Mastercardが16.4%。
- JCBの主要株主は、JCB従業員持株会、三菱UFJ銀行、太陽生命、三井住友銀行、トヨタファイナンシャルサービス、オリックスなど(2023年6月末時点)
JCBの社員数
2010年 | 2015年 | 2020年 | 2022年 |
---|---|---|---|
– | 4278人 | 4375人 | 4373人 |
出所:JCBホームページより。
- 2022年度のJCBの総従業員数は4373人。比較として、VISAが28800人、Mastercardが29900人。
- 2022年度の従業員数を2015年度と比較すると、VISAは2.5倍、Mastercardは2.6倍に増えているが、JCBは社員がほとんど増えていない。
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決済取扱い高とカード発行枚数をVISA/Mastercardと比較
年度 | JCB | VISA | MasterCard |
---|---|---|---|
決済取扱高 [カード発行枚数] |
|||
2008年 | 約7兆円 [6000万枚] |
4兆3460億ドル [16億枚] |
2兆5330億ドル [9.8億枚] |
2010年 | 約8兆円 [6400万枚] |
6兆2200億ドル [18億枚] |
2兆7230億ドル [9.7億枚] |
2012年 | 15兆5989億円 [8018万枚] |
6兆3000億ドル [20億枚] |
3兆6470億ドル [12億枚] |
2014年 | 22兆5753億円 [8958万枚] |
7兆3000億ドル [23億枚] |
4兆4990億ドル [14億枚] |
2016年 | 26兆5659億円 [1億569万枚] |
8兆2300億ドル [31億枚] |
4兆8270億ドル [17億枚] |
2018年 | 32兆6759億円 [1億3007万枚] |
11兆890億ドル [32億枚] |
5兆9000億ドル [20億枚] |
2020年 | 33兆8255億円 [1億4102万枚] |
11兆3470億ドル [35億枚] |
6兆3310億ドル [23億枚] |
2022年 | 43兆2798億円 [1億5401万枚] |
14兆1000億ドル [41億枚] |
8兆1780億ドル [27億枚] |
2023年 | 47兆955億円 [1億5849万枚] |
出所:JCB、VISA、MasterCard、各社のレポート。
- 2022年のJCBの取扱高(43兆2798億円)を2008年と比較すると約6.2倍に増加。VISAは約3.2倍、Mastercardは約3.2倍。取扱高の増加率が高い理由は、JCB会員数が多い日本人のカード払いが普及した事が要因。
- 2022年のJCBのカード発行会員数(1億5401万人)を2008年と比較すると約2.6倍に増加。VISAは約2.6倍、Mastercardは約2.8倍。
- 2020年時点のカードブランド日本国内シェアは、1位のVISAが50.8%、2位がJCBで28.0%、3位がマスターカードで17.8%。(イプソス調べ)
- 日本クレジット協会の調査結果によると、2022年3月時点でのクレジットカードの国内発行枚数は3億101万枚。日本国民一人あたり2~3枚のクレカをもっている計算。
JCBはカードを発行する
VISAやMastercardは「カード決済システム」のみを提供する国際ブランドだが、JCBの場合は、それに加えて「イシュア(カード発行会社)」でもあり「アクワイアラ(加盟店開拓)」も行う。
JCBグループが発行するクレジットカードは以下の画像を参考。
JCBゴールドカードを気取らずサラッと使う事ができれば「港区女子」からモテる事に。
パートナー発行カード
JCBのパートナー会社が発行するカードは、以下の画像を参考。(他にもたくさんある)
- イオンやその系列店スーパー(マックスバリューなど)に行く人は、割引の恩恵があるためイオンカードを持っておくのが良さそう。
- Yahooショッピング、ヤフオク、ペイペイなどを利用する人は、Yahooのペイペイカードがおすすめ。
- 審査に不安がある人は、身元審査が甘いとされる楽天カードから始めるのが吉。
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