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インフィニオン・テクノロジーズ

独インフィニオンの業績推移:売上・営業利益率・純利益・シェア

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Infineon Technologiesの連結決算:通年の売上推移

インフィニオン・テクノロジーズの業績推移:売上高・営業利益・純利益・利益率の推移
決算期 売上高・収益 営業利益
[営業利益率(%)]
純利益・最終利益
[純利益率(%)]
1999年
9月期
42.37億ユーロ
(4月 シーメンスから独立)
-0.64億ユーロ
[-1.5%]
0.61億ユーロ
[1.5%]
2000年
9月期
72.83億ユーロ
(株式上場)
14.79億ユーロ
[20.3%]
11.26億ユーロ
[15.5%]
2001年
9月期
56.71億ユーロ
(ITバブル崩壊)
-11.25億ユーロ
[-19.8%]
-5.91億ユーロ
[-10.4%]
2002年
9月期
48.90億ユーロ -10.72億ユーロ
[-21.9%]
-10.21億ユーロ
[-20.9%]
2003年
9月期
61.52億ユーロ -3.44億ユーロ
[-5.6%]
-4.35億ユーロ
[-7.7%]
2004年
9月期
71.95億ユーロ 3.14億ユーロ
[4.4%]
0.61億ユーロ
[0.9%]
2005年
9月期
67.59億ユーロ -2.68億ユーロ
[-4.0%]
-3.12億ユーロ
[-4.6%]
2006年
9月期
79.29億ユーロ
(5月 DRAM事業を分社化)
-0.56億ユーロ
[-0.7%]
-2.68億ユーロ
[-3.4%]
2007年
9月期
40.74億ユーロ 0.79億ユーロ
[1.9%]
-3.68億ユーロ
[-9.0%]
2008年
9月期
39.03億ユーロ -0.46億ユーロ
[-1.2%]
-37.47億ユーロ
[-96.0%]
2009年
9月期
30.27億ユーロ
(1月 DRAMキマンダ倒産)
-2.20億ユーロ
[-7.2%]
-6.71億ユーロ
[-22.2%]
2010年
9月期
32.95億ユーロ 3.48億ユーロ
[10.5%]
6.60億ユーロ
[20.0%]
2011年
9月期
39.97億ユーロ 7.36億ユーロ
[18.4%]
11.19億ユーロ
[29.8%]
2012年
9月期
39.04億ユーロ 4.55億ユーロ
[11.6%]
4.27億ユーロ
[10.9%]
2013年
9月期
38.43億ユーロ 3.25億ユーロ
[8.4%]
2.72億ユーロ
[7.1%]
2014年
9月期
43.20億ユーロ 5.25億ユーロ
[12.1%]
5.35億ユーロ
[12.4%]
2015年
9月期
57.95億ユーロ 5.55億ユーロ
[9.5%]
6.34億ユーロ
[10.9%]
2016年
9月期
64.73億ユーロ 7.63億ユーロ
[11.7%]
7.43億ユーロ
[11.5%]
2017年
9月期
70.63億ユーロ 9.83億ユーロ
[13.9%]
7.90億ユーロ
[11.2%]
2018年
9月期
75.99億ユーロ 14.69億ユーロ
[19.3%]
10.75億ユーロ
[14.1%]
2019年
9月期
80.29億ユーロ 11.61億ユーロ
[14.4%]
8.70億ユーロ
[10.8%]
2020年
9月期
85.67億ユーロ 5.81億ユーロ
[6.7%]
3.68億ユーロ
[4.3%]
2021年
9月期
110.60億ユーロ 14.70億ユーロ
[13.2%]
11.69億ユーロ
[10.6%]
2022年
9月期
142.18億ユーロ 28.45億ユーロ
[20.0%]
21.79億ユーロ
[15.3%]
2023年
9月期
163.09億ユーロ 39.48億ユーロ
[24.2%]
31.37億ユーロ
[19.2%]
2024年
9月期
149.55億ユーロ 21.90億ユーロ
[14.6%]
13.01億ユーロ
[8.7%]
2025年
9月期
146.62億ユーロ 15.15億ユーロ
[10.3%]
10.15億ユーロ
[6.9%]
出所:Infineon Technologies。本決算期は9月末。2001年以前のデータは米国店頭取引市場「OTCQX」上場に向けた提出データ。
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平均利益率

インフィニオンの(DRAMから撤退以降の)2010年から2025年までの営業利益率の平均が13.7%。

会社の動向

  • 1999年、ドイツのシーメンス社から業績不安定だった半導体部門をスピンオフしてインフィニオン誕生。パワー半導体に強みをもつドイツ最大の半導体メーカー。
  • 2006年、赤字続きだったDRAM事業を分離。そのDRAM事業は「Qimonda/キマンダ社」として発足。同社の最も売上が多いメモリビジネスを分社化した事で半導体メーカーとしての売上規模が大きく縮小。
  • 2008年、アメリカ発の金融危機により大損失。2008年度は売上規模と同じレベルの最終損失。傘下キマンダの損失影響も大きかった。
  • 2009年1月、資本関係にある「キマンダ」が倒産。赤字続きのDRAMから完全撤退した事で以降は業績安定へ。
  • 2021年、売上高や営業利益、利益率が上昇。これはコロナ後の半導体不足により販売単価が上がった事や、EV/電気自動車の市場拡大により、パワー半導体の売上が増えた事が要因。
  • 2024年、売上高が前年比で減少。営業利益率も悪化(24.2%→14.6%)。EV向け半導体の販売が低迷しているという事。また、中国企業の台頭も要因。
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販売地域ごとの収益推移

インフィニオンの国別・地域別の売上高と全体比の推移
年度 全欧州
(ドイツ含む)
ドイツのみ アジア
(中・日除く)
中国 日本 アメリカ
売上高(億ユーロ)
[売上比率(%)]
2000年 32.59
[45%]
16.12
[22%]
21.00
[29%]
18.14
[25%]
2005年 25.64
[38%]
13.54
[20%]
22.23
[33%]
3.32
[5%]
15.04
[22%]
2010年 15.18
[46%]
8.62
[26%]
12.02
[36%]
1.84
[6%]
3.51
[11%]
2015年 20.20
[35%]
9.42
[16%]
26.66
[46%]
13.37
[23%]
3.99
[7%]
5.68
[10%]
2020年 23.22
[27%]
10.56
[12%]
12.91
[15%]
24.72
[29%]
7.65
[9%]
8.45
[10%]
2025年 34.86
[24%]
14.37
[10%]
24.49
[17%]
42.12
[29%]
13.14
[9%]
15.06
[10%]
出所:Infineon Technologies。単位は億ユーロ。
  • 自働車産業が盛んなドイツ、日本、アメリカ、中国へのパワー/アナログ半導体売上が大半を占める。
  • 中国は国策で電気自動車に注力している事や、電子製品の生産が集中している事で最も販売規模が大きくなる。
  • アジアでは韓国、インド、台湾などへの売上も多い。
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車載向け半導体ランキング

【2020年度】インフィニオンの車載向け半導体シェアとランキング
順位 企業 世界シェア(%)
1位 インフィニオン・テクノロジーズ ドイツ 13.2%
2位 NXPセミコンダクターズ オランダ 10.9%
3位 ルネサスエレクトロニクス 日本 8.5%
4位 テキサス・インスツルメンツ アメリカ 8.3%
5位 STマイクロエレクトロニクス スイス 7.5%
出所:Infineon Technologies。車載向け半導体の市場規模は2020年度で350億ドル。
  • クルマに必要な半導体は、マイコン、パワー半導体、アナログ製品、ロジック半導体、メモリ、センサーなどいろいろ。
  • その中で、多くの自動車向け製品ランナップをもっているインフィニオンが市場シェア13.2%で首位。
  • 自動車産業が今後、ガソリン車から電気自動車へと変革する中で、インフィニオンが強みをもつパワーデバイスの需要が急増すると予想され、それが市場から好感。株価も上昇。
  • ドイツはフォルクスワーゲン、メルセデスベンツ、BMWなどの世界的な自動車メーカーが存在し、インフィニオンにおいても自動車に関連した製品に注力し、それが強みとなっている。
  • なお、日本のルネサスも製品ポートフォリオが豊富で、市場シェア8.5%で3位。欧米企業の買収を複数成功させ、自動車EV化に向けた半導体製品を強化中。

自動車向けマイクロコントローラー

【2020年度】インフィニオンの車載向けマイコン市場シェア
順位 企業 世界シェア(%)
1位 ルネサス 日本 26.7%
2位 NXPセミコンダクターズ オランダ 26.3%
3位 インフィニオン ドイツ 16.9%
4位 テキサス・インスツルメンツ アメリカ 9.8%
5位 マイクロチップ アメリカ 6.9%
  • インフィニオンの車載マイコンは、市場シェア3位の16.9%。
  • この分野は日本のルネサスエレクトロニクスがトップシェア。
  • 市場シェア2位のNXPは、2010年代から車載向けを強化。自動車製造数が多い日本市場への販売を強め、トヨタやホンダ、日産などの日系メーカーへ積極的に売り込みをかけている。

パワー半導体

【2020年度】インフィニオンのパワー半導体シェア(ディスクリート+モジュール)
順位 企業 世界シェア(%)
1位 インフィニオン・テクノロジーズ ドイツ 19.7%
2位 オン・セミコンダクター アメリカ 8.3%
3位 STマイクロエレクトロニクス スイス 5.5%
4位 三菱電機 日本 5.0%
5位 東芝 日本 4.6%
6位 富士電機 日本 4.6%
7位 Vishay アメリカ 3.5%
8位 ルネサスエレクトロニクス 日本 2.6%
9位 ローム 日本 2.5%
10位 Diodes アメリカ 2.4%
出所:Infineon Technologies。2020年度のパワー半導体の市場規模は210億ドル。
  • インフィニオンのパワーデバイスの業界シェアは19.7%。2015年のシェアが19.2%なので、大きな変化なし。
  • パワー半導体では、発電から送電、産業機器から民生機器まで幅広い製品ポートフォリオをもつが、やはり車載向けが最も売上が多い。
  • 三菱、東芝、ローム、富士電機、ルネサスなどの日本企業のパワー半導体シェアを合計すると、市場シェア25%前後を占める。パワーデバイス分野では日本は存在感が大きい。

アナログ半導体

【2021年度】インフィニオンのアナログ半導体シェア
順位 企業 世界シェア(%)
1位 テキサス・インスツルメンツ アメリカ 19.0%
2位 アナログ・デバイセズ アメリカ 12.7%
3位 スカイワークス アメリカ 8.0%
4位 インフィニオン・テクノロジーズ ドイツ 6.5%
5位 STマイクロエレクトロニクス スイス 5.3%
6位 コルボ アメリカ 5.2%
7位 NXPセミコンダクターズ オランダ 4.7%
8位 オンセミコンダクター アメリカ 2.9%
9位 マイクロチップ アメリカ 2.5%
10位 ルネサスエレクトロニクス 日本 1.5%
出所:IC Insights。
  • インフィニオンのアナログ半導体の市場シェアは6.5%で世界4位。売上高は48億ドル。
  • 自動車に搭載される半導体はアナログ半導体が最も出荷額が大きいが、そのアナログ製品の売上が増加中。売上比率は2020年が41%、2021年は44%。
  • アナログ半導体は、出荷個数が非常に多く、種類が豊富であるため、メーカーが乱立状態にある。DRAMのように規格化製品の量産勝負で、多くのメーカーが淘汰されるような現象にはなりにくい。
  • アナログ分野の設計は、熟練の技術を必要とするため、半導体産業の長い歴史をもつ先進国メーカーがランキング上位を独占する状態。
  • 韓国や台湾、中国メーカーなどがこの分野で地位を確立するのは、かなりの歳月がかかる。

セキュリティICチップ

【2020年度】インフィニオンのセキュリティICの世界シェア
順位 企業 世界シェア
1位 インフィニオン ドイツ 24.6%
2位 NXPセミコンダクターズ オランダ 20.4%
3位 サムスン 韓国 17.1%
4位 STマイクロエレクトロニクス スイス 12.7%
5位 CEC Huada 中国 8.5%
出所:Infineon Technologies。セキュリティIC分野の市場規模は2020年度で28億ドル。
  • クレジットカードなどに搭載されるセキュリティICチップ分野は、インフィニオンが市場シェア首位の24.6%。このカテゴリーは、NXPやSTマイクロなどの欧州勢も強い。
  • 3位にサムスン、5位に中国CEC Huadaがランクインしているが、この分野が欧州勢で寡占化している、つまり競争原理が低いとして参入。
  • サムスンは半導体関連のポートフォリオを増やし過ぎて、エレクトロニクス業界に多くのライバルを抱える事態に向かっている。

Infineon Technologiesの財政・経営状況

インフィニオンの財務状況:総資産・純資産・自己資本比率の推移(単位:億ユーロ)
決算期 総資産
[現金・手元資金]
負債総額
[有利子負債]
自己資本・純資産
[自己資本比率(%)]
2000年
9月期
88.52
[10.08]
30.46
[2.66]
58.06
[65.6%]
2005年
9月期
102.84
[20.06]
45.74
[16.65]
56.29
[54.7%]
2010年
9月期
49.93
[17.27]
23.68
[3.96]
26.25
[52.6%]
2015年
9月期
87.41
[20.13]
40.76
[17.93]
46.65
[53.3%]
2020年
9月期
219.99
[32.27]
117.80
[70.33]
102.19
[46.4%]
2025年
9月期
304.70
[21.02]
134.19
[68.29]
170.51
[56.0%]
出所:Infineon Technologies。単位は億ユーロ。
  • 有利子負債は不安視されるレベルではない。キャッシュも豊富。業績を考慮すれば財務的な問題はなし。

M&Aの実績

2014年米国インターナショナル・レクティファイアーを現金約30億米ドルで買収。パワーマネージメント(電源管理)技術の強化。
2019年米国サイプレス・セミコンダクタを約94億ドルで買収。アナログ技術や電源管理技術の他に、Wi-FiやBluetoothなどの通信関連も強化。

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