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ROHM(ローム)の業績推移:売上高・営業利益率・純利益・財務状況

ROHMの連結決算:通年の売上推移

ROHM(ローム)の業績推移:売上高・営業利益・純利益・利益率の推移
年度 売上高・収益 営業利益
[営業利益率(%)]
純利益・最終損益
[純利益率(%)]
2001年 3213億円 393億円
[12.2%]
2002年 3503億円 961億円
[27.4%]
530億円
[15.1%]
2003年 3556億円 945億円
[26.6%]
637億円
[17.9%]
2004年 3690億円 761億円
[20.6%]
451億円
[12.2%]
2005年 3878億円 683億円
[17.6%]
483億円
[12.5%]
2006年 3951億円 695億円
[17.6%]
474億円
[12.0%]
2007年 3734億円 674億円
[18.0%]
319億円
[8.5%]
2008年 3171億円 105億円
[3.3%]
98億円
[3.1%]
2009年 3356億円 188億円
[5.6%]
71億円
[2.1%]
2010年 3419億円 327億円
[9.6%]
96億円
[2.8%]
2011年 3047億円 64億円
[2.1%]
-161億円
[-5.3%]
2012年 2924億円 -9億円
[-0.3%]
-525億円
[-18.0%]
2013年 3311億円 236億円
[7.1%]
321億円
[9.7%]
2014年 3628億円 388億円
[10.7%]
453億円
[12.5%]
2015年 3524億円 336億円
[9.5%]
257億円
[7.3%]
2016年 3520億円 318億円
[9.0%]
264億円
[7.5%]
2017年 3971億円 570億円
[14.4%]
372億円
[9.4%]
2018年 3990億円 559億円
[14.0%]
454億円
[11.4%]
2019年 3629億円 295億円
[8.1%]
256億円
[7.1%]
2020年 3599億円 385億円
[10.7%]
370億円
[10.3%]
2021年 4521億円 715億円
[15.8%]
668億円
[14.8%]
2022年 5079億円 923億円
[18.2%]
804億円
[15.8%]
出所:ローム
ロームの2002年から2022年までの営業利益率の平均が12.6%。競合との比較として、パワー半導体トップシェアのインフィニオン(ドイツ)の2008年から2022年までの営業利益率の平均が10.7%。
  • ROHM(ローム)は、京セラや村田製作所などと同じように京都に本社を構える電子部品メーカー。
  • 中核製品は、大規模集積回路(LSI)、パワー半導体、トランジスタ、ダイオード、LED、抵抗器など。特に次世代パワー半導体といわれるSiC(シリコン・カーバイド)パワー半導体の期待値が高く、半導体生産だけではなく、SiCウエハー基板の生産も手掛ける。
  • 2008年に沖電気から譲受したDRAM事業を小規模ながら継続しているとされる。つまり、日本のDRAMの火は完全に消えてなかった。
  • 2023年、東芝TOBに向けて総額3000億円を拠出。将来的に東芝のパワーデバイス事業を買収する可能性あり。
  • 今までは多額のお金を使うような会社ではなかったが、脱炭素社会のもとで変化する需要をつかみ、高い飛躍を目指す。
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ROHMの財政・経営状況

ロームの財務状況の推移:総資産・純資産・自己資本比率の推移
年度 総資産
[現金・手元資金]
負債総額
[有利子負債]
自己資本・純資産
[自己資本比率(%)]
2005年 9514億円
[2805億円]
1642億円
[なし]
7872億円
[82.7%]
2010年 7599億円
[2307億円]
911億円
[なし]
6688億円
[87.7%]
2015年 8041億円
[2318億円]
988億円
[なし]
7053億円
[87.8%]
2020年 9262億円
[2622億円]
1867億円
[407億円]
7695億円
[83.0%]
2021年 1兆291億円
[2952億円]
1887億円
[405億円]
8404億円
[81.6%]
2022年 1兆1233億円
[2943億円]
2078億円
[403億円]
9155億円
[81.4%]
出所:ローム
  • 財務についてはロームのお金事情は安定的。しかし、東芝のパワー半導体事業を買収するとなると、財政状況は少し不安定になると言える。
  • ロームは他社よりも特に財務規律を重視する印象があるが、今後はリスクを取って成長を目指すような動きがある。

連結社員数と開発投資について

ロームの全従業員数、平均年収、設備投資費、研究開発費の推移
年度 従業員数(連結) 平均年収 設備投資費 研究開発費
2005年 20279人 702万円 802億円 338億円
2010年 21520人 691万円 400億円 379億円
2015年 21171人 697万円 567億円 409億円
2020年 22370人 709万円 441億円 315億円
2022年 23754人 856万円 1261億円 426億円
出所:ローム
  • 2022年には平均給与額や設備投資額がドンと増える。SiCパワー半導体に向けた人材確保や、設備投資費が増えている模様。
  • 2023年7月12日、SiCパワー半導体の生産能力拡大に向け、出光興産の太陽電池事業子会社「ソーラーフロンティア」の宮崎県国富町の工場を取得すると発表。2024年末の工場稼働を目指す。
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収益構造:セグメント別の成績

ロームの売上内訳:部門別の業績推移
部門 2018年/売上高
[営業利益:利益率(%)]
2020年/売上高
[営業利益:利益率(%)]
2022年/売上高
[営業利益:利益率(%)]
LSI 1833億円
[160億円:8.7%]
1681億円
[158億円:9.4%]
2337億円
[482億円:20.6%]
半導体素子 1528億円
[301億円:19.7%]
1423億円
[211億円:14.8%]
2122億円
[345億円:16.3%]
モジュール 401億円
[59億円:14.7%]
292億円
[21億円:7.2%]
343億円
[43億円:12.5%]
その他 226億円
[41億円:18.1%]
201億円
[18億円:8.9%]
276億円
[51億円:18.5%]
出所:ローム
  • 「LSI部門」は、自動車関連やエネルギー関連への売上が牽引。実質的に、クルマが高性能化するほどロームの業績も上がる仕組み。
  • 「半導体素子部門」は、パワー半導体、ダイオード、トランジスタなどの売上。電気自動車向けへのパワーデバイスの売上が好調。
  • 「モジュール部門」は、プリンタ向けのプリントヘッド、センサーモジュールなど。
  • 「その他」は、主に抵抗器など。これもまた自動車向けへの販売が好調。

ROHMの国内と外国への売上比率

ロームの海外売上比率:国別/地域別の売上高と全体比の推移
国/地域 2010年/売上高
[全体比(%)]
2016年/売上高
[全体比(%)]
2022年/売上高
[全体比(%)]
日本 1226億円
[35.9%]
1062億円
[30.2%]
1552億円
[30.6%]
アジア 1909億円
[55.8%]
2133億円
[60.6%]
2804億円
[55.2%]
アメリカ 161億円
[4.7%]
169億円
[4.8%]
297億円
[5.8%]
ヨーロッパ 123億円
[3.6%]
156億円
[4.4%]
426億円
[8.4%]
出所:ローム
  • ロームの海外売上比率は、2022年度で約7割。
  • 外国への売上はアジア、特に中国や韓国向けが多い。
  • 中国はまだまだ技術の自給自足が十分ではないため、日本企業の製品を多く必要とする。
  • 韓国の電子部品産業は、メモリなどの一部には強みをもつが、全体的に言えばそれほど強さはない。
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世界パワーデバイス売上高ランキング

【2022年度】パワー半導体の世界売上高ランキング
順位 企業 売上高
1位 インフィニオン ドイツ 55.89億ドル
2位 オン・セミコンダクター アメリカ 26.45億ドル
3位 STマイクロ スイス 22.07億ドル
4位 三菱電機 日本 13.62億ドル
5位 富士電機 日本 12.16億ドル
6位 ビシェイ・インターテクノロジー アメリカ 10.71億ドル
7位 東芝 日本 9.72億ドル
8位 ネクスペリア オランダ 8.46億ドル
9位 ローム 日本 8.24億ドル
10位 アルファ&オメガ・セミコンダクター アメリカ 6.69億ドル
出所:オムディア
  • パワー半導体トップシェアの独インフィニオンは、車載向けマイコンやアナログ半導体などにおいてもシェアが高く、自動車向けへの豊富な製品ラインナップをもつのが強み。
  • 2位のオンセミや、3位のSTマイクロも、電気自動車向けの半導体製品を強化中。
  • 日本勢は、三菱電機、富士電機、東芝、ロームなどがランクイン。他にも、ルネサスエレクトロニクス、ミネベアミツミなどの日本企業もパワー半導体を手掛ける。ルネサスは世界シェア2%レベル。
  • 日本企業の上位4社を合計すると69.52億ドル。首位のインフィニオンを抜くシェアをもつ。
  • なお、日本企業全体のパワー半導体の世界シェアは25%ほど。
  • DRAMで撤退した日本は「半導体産業が衰退した」と言われるが、パワー半導体ではまだまだ世界で戦える企業が多い。
  • 世界的に見ても日本企業のパワー半導体への投資意欲は高い。その中でもロームは、電気自動車の普及で需要拡大が期待されるSiCパワー半導体で勝負をかける。
  • 東芝のパワー半導体事業をロームが買収できれば、世界トップ3に入るメーカーになれる。問題はお金の話しと、中国当局の承認の問題。

再編は必須

日本にはパワー半導体を手掛ける企業が多い事から、世界で戦うために再編の必要性が認識されている。

かつてのDRAMやディスプレイなどにおいても、参入した日本企業が多すぎて、国内企業だけで疲弊してしまった歴史があるが、パワー半導体分野で同様の現象が起こるのはマズい。

過去の教訓により、日本産業パートナーズ(JIP)のもとで再出発する東芝パワー半導体事業は、ロームによる買収は既定路線かもしれない。

なお、競合のインフィニオンやSTマイクロは、車載向け半導体において、パワー半導体だけではなく、マイコンやアナログ製品など様々なラインナップを持っている。

つまり、そのライバルに負けないためには、日本勢は他社との協力が必要となる。今後いろいろなニュースが出てくるはず。

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