グローバル自動車メーカーの業績まとめ
順位 | メーカー/売上高 [世界販売台数] | 営業利益 [営業利益率(%)] | 純利益・最終損益 [純利益率(%)] |
---|---|---|---|
1位 | トヨタグループ 31兆3795億円 [1038万台] | 2兆9956億円 [9.5%] | 2兆8501億円 [9.1%] |
2位 | フォルクスワーゲンG 2502.00億ユーロ [888万台] | 192.75億ユーロ [7.7%] | 154.28億ユーロ [6.2%] |
3位 | ステランティス 1494.19億ユーロ [658万台] | 151.26億ユーロ [10.1%] | 142.00億ユーロ [9.5%] |
4位 | GM 1270.04億ドル [629万台] | 114.34億ドル [9.0%] | 100.19億ドル [7.9%] |
5位 | ホンダ 14兆5526億円 [407万台] | 8712億円 [6.0%] | 7070億円 [4.9%] |
6位 | フォード 1363.41億ドル [394万台] | 105.89億ドル [7.8%] | 179.37億ドル [13.2%] |
7位 | ヒョンデ(現代自) 117.61兆ウォン [389万台] | 6.68兆ウォン [5.7%] | 4.94兆ウォン [4.2%] |
8位 | 日産 8兆4246億円 [388万台] | 2473億円 [2.9%] | 2155億円 [2.6%] |
9位 | 起亜自動車 46.52兆ウォン [281万台] | 2.01兆ウォン [4.3%] | 1.83兆ウォン [3.9%] |
10位 | スズキ 3兆5683億円 [270万台] | 1914億円 [5.4%] | 1603億円 [4.5%] |
11位 | ルノー 462.13億ユーロ [264万台] | 13.98億ユーロ [3.0%] | 8.88億ユーロ [1.9%] |
12位 | BMWグループ 1112.39億ユーロ [252万台] | 134.00億ユーロ [12.0%] | 124.63億ユーロ [11.2%] |
13位 | M・ベンツ 1679.71億ユーロ [242万台] | 290.69億ユーロ [17.3%] | 233.96億ユーロ [13.9%] |
14位 | マツダ 3兆1203億円 [125万台] | 1042億円 [3.3%] | 815億円 [2.6%] |
15位 | テスラ 538.23億ドル [93.6万台] | 65.23億ドル [12.1%] | 55.19億ドル [10.3%] |
16位 | 三菱 2兆389億円 [93万台] | 873億円 [4.3%] | 740億円 [3.6%] |
17位 | スバル 2兆7445億円 [73万台] | 904億円 [3.3%] | 705億円 [2.6%] |
18位 | BYD(中国) 2161.42億元 [73.0万台] | 64.23億元 [3.0%] | 30.45億元 [1.4%] |
出所:それぞれ各メーカーの決算報告よりまとめ。海外勢は主に1月~12月末までのデータ。日本勢は主に4月~翌年3月末のデータ。中国メーカーはBYDのみを選出。
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2021年の自動車メーカー販売状況
- 販売台数の首位はトヨタグループ。ダイハツや日野自動車を含むグローバル売上台数。各自動車メーカーは、半導体不足などで販売台数が低下しているが、トヨタは販売台数を落としていない。
- トヨタGは、2位のフォルクスワーゲングループと150万台の差をつけて首位。コロナ前の2019年度は、トヨタが1097万台の売上台数に対し、VWが1045万台。つまり、2年間で52万台の差から150万台の差で独走。
- VWやGMは、かつては1000万台以上を販売するメーカーだったが、GMはアメリカ以外の製造拠点から次々と撤退しているため、その水準を回復するのは難しい。
- ホンダや日産においても、販売台数が低下傾向。ホンダや日産は各地域の収益性が悪い工場閉鎖を進め、今後は共にアメリカとアジア(特に中国)に注力。
- フォードは欧州工場の閉鎖を次々決行。お膝元のアメリカに注力。
- 韓国のヒョンデ/キアグループは、中国で販売台数が激減しているが、それ以外の地域での販売数が伸びている。デザイン重視の割安なSUVを集中量産&集中販売。単品的にドカっと稼ぐ鉄板のKスタイル。
- スズキ、マツダ、スバル、三菱などのメーカーにおいても、コロナ前2019年度と比較すると販売台数の低迷が続く。EVシフトの前に業績を改善し、財務強化につなげたい。
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売上高や利益率の順位
順位 | 売上高ランキング | 営業利益ランキング | 利益率ランキング |
---|---|---|---|
メーカー [売上高(円換算)] |
メーカー [営業利益(円換算)] |
メーカー [営業利益率(%)] |
|
1位 | フォルクスワーゲンG [35兆280億円] |
M・ベンツ [4兆696億円] |
M・ベンツ [17.3%] |
2位 | トヨタグループ [31兆3795億円] |
トヨタグループ [2兆9956億円] |
テスラ [12.1%] |
3位 | M・ベンツ [23兆5159億円] |
フォルクスワーゲンG [2兆6985億円] |
BMWグループ [12.0%] |
4位 | ステランティス [20兆9186億円] |
ステランティス [2兆1176億円] |
ステランティス [10.1%] |
5位 | フォード [17兆7243億円] |
BMWグループ [1兆8760億円] |
トヨタグループ [9.5%] |
6位 | GM [16兆5105億円] |
GM [1兆4864億円] |
GM [9.0%] |
7位 | BMWグループ [15兆5734億円] |
フォード [1兆3765億円] |
フォード [7.8%] |
8位 | ホンダ [14兆5526億円] |
ホンダ [8712億円] |
フォルクスワーゲンG [7.7%] |
9位 | ヒョンデ [11兆7610億円] |
テスラ [8479億円] |
ホンダ [6.0%] |
10位 | 日産 [8兆4246億円] |
ヒョンデ [6680億円] |
ヒョンデ [5.7%] |
11位 | テスラ [6兆9969億円] |
日産 [2473億円] |
スズキ [5.4%] |
12位 | ルノー [6兆4698億円] |
起亜自動車 [2010億円] |
起亜自動車 [4.32%] |
13位 | 起亜自動車 [4兆6520億円] |
ルノー [1957億円] |
三菱 [4.28%] |
14位 | BYD(中国) [4兆3220億円] |
スズキ [1914億円] |
マツダ [3.33%] |
15位 | スズキ [3兆5683億円] |
BYD(中国) [1285億円] |
スバル [3.29%] |
16位 | マツダ [3兆1203億円] |
マツダ [1042億円] |
ルノー [3.0%] |
17位 | スバル [2兆7445億円] |
スバル [904億円] |
BYD(中国) [3.0%] |
18位 | 三菱 [2兆389億円] |
三菱 [873億円] |
日産 [2.9%] |
1ドル=130円、1ユーロ=140円、1ウォン=0.1円、1人民元=20円で換算。
- 売上高ランキングでは、トヨタを抑えてフォルクスワーゲンがトップの35兆280億円(1ユーロ=140円で換算)。1ユーロ=130円で換算してもVWグループが売上トップ(32兆5260億円)。
- メルセデス・ベンツグループは、わずか242万台の販売台数で世界3位の売上高。営業利益(4兆696億円)や利益率(17.3%)でもダントツトップ。
- 売上高業界4位のステランティスは、保有ブランドの「JEEP」や「RAMトラックス」の売上が貢献。それらのブランドは1台あたり販売価格が高い。日本円で1000万円レベル。
- ホンダ、日産、スズキ、マツダ、スバル、三菱などトヨタ以外の日本勢は、売上や利益、共に停滞中。半導体不足が解消したら、一気に攻めたい。
- 韓国ヒョンデは、コロナ前の2019年度と比較して販売台数は60万台ほど下落しているが、売上高は若干の上昇。2019年の売上高10兆5740億円→2021年が11兆7610億円(1ウォン=0.1円換算)。収益性が高いSUVに注力してドカっと稼ぐ鉄板Kスタイルが理由。
- 営業利益率は、高級車メーカーほど高い傾向。クルマ1台あたりの利益は、例としてベンツはトヨタの約2倍あるとされる。
- テスラは超合理性生産により、高い利益率(12.1%)を確保。生産台数が上がってきたら、各メーカーの本格的な脅威となるが、電気自動車の将来性は未知数。
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